千葉県の入札に参加するには?参加資格取得方法と要点を基本から解説
- 2024年12月2日
- Posted by: アールエス行政書士事務所
- Category: 入札参加資格
こんにちは!入札参加資格に強みを持つ、アールエス行政書士事務所です。
今回は、千葉県の物品や委託に関する入札参加資格の取得方法や、入札参加資格の適格要件を分かりやすく解説します。千葉県で入札参加を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
なお、入札に関するルールや取り決めは、自治体ごとに異なります。詳しくはアールエス行政書士事務所へお問い合わせください。
千葉県の入札参加|参加資格申請の流れを解説
千葉県で入札に参加するためには、まず発注団体である千葉県の入札参加資格を申請する必要があります。この項では、千葉県の入札参加資格申請の流れを解説します。入札参加資格は、無料で取得可能です。
なお、申請のシステムは複雑なうえ、参加を希望する自治体によっては独自の要件を設けている場合もあります。不安な方は、入札を専門に扱う行政書士へ相談してください。
1.「ちば電子調達システム」でシステム利用申請を行う
千葉県の入札参加資格申請は、まず電子申請を行い、その後共同受付窓口への送付または持込みの手順で行われます。
千葉県で電子申請を行う際に利用するのは「ちば電子調達システム」です。「ちば電子調達システム」では、千葉県および千葉県内における自治体等の入札関連情報を取り扱っています。
初めに、ちば電子調達システムでシステム利用申請を行い、利用者番号とパスワードを発行します。既に利用者番号とパスワードを取得している場合、この手順は不要です。
2.必要な証明書を揃えて申請書類の作成をする
入札参加資格申請に必要な証明書・書類を用意しましょう。必要な書類は入札を希望する自治体や団体によって違いがあります。
主な必要書類は次のとおりです。
- 営業経歴書
- 財務諸表
- 納税証明書
- 登記事項証明書(法人の場合)
- 営業許認可証の写し(営業に許認可が必要な場合)
- 国際規格等の認証にかかる登録証等の写し(ISO9001等国際規格を取得している場合)
※参考:千葉県報第13931号
上記は一例のため、必要書類の詳細は「ちば電子調達システム」 入札参加資格審査申請様式を確認してください。
3.入札参加資格申請システムから電子申請を行う
ちば電子調達システムから「システム入口」に入り、「入札参加資格申請システム」で電子申請を行います。この時、手順1で取得した利用者番号とパスワードを使用します。
電子申請を終えたら申請書類等を印刷してください。印刷は「片面・A4縦向き」で行います。印刷した書類は、窓口で申請書を提出する際に必要です。
4.期間内に申請書類を共通窓口に提出・郵送する
電子申請を終えたら、共通窓口に郵送または提出します。申請受付期間は決まっているため、必ず申請受付期間内に提出するようにしましょう。郵送の場合は必着です。
申請受付期間や名簿登載予定日は、ちば電子調達システムや千葉県庁公式Webサイトから確認できます。
5.入札参加資格の審査が行われる
書類を提出すると、入札参加資格の審査が始まります。審査状況は「ちば電子調達システム」の入札参加資格申請システムでいつでも確認できます。
書類の不備や記載事項に誤りなど補正指示を受けた場合は、該当箇所の補正が必要です。補正指示に対応しないと審査が進まないばかりか、参加資格不適格として審査が終了する可能性もあります。
審査は概ね1ヶ月程度かかるため、参加したい案件があるときは期限に間に合うよう逆算して申請しましょう。
6.入札参加資格者名簿に登載される
審査に通過すると通知が届き、名簿登載予定日に入札参加資格者名簿へ希望業種や等級とともに登載されます。
等級とは、事業者の売上高や従業員数などの規模によって入札参加資格審査時に定められるランクです。千葉県の物品・委託等の等級は、次のように決められています。
等級 | 予定価格 |
A | 制限なし |
B | 250万円未満 |
C | 100万円未満 |
等級Aの場合は参加できる案件に制限はありません。しかし、等級Bなら発注価格は250万円未満まで、等級Cなら発注価格は100万円未満までと、参加できる予定価格に制限が生じます。
等級の定めにより、事業者は事業規模や希望に合った無理のない入札が可能です。
千葉県の物品・委託等入札参加適格要件
入札参加資格には要件が定められています。要件を満たしていなければ申請しても不適格とみなされてしまうため注意が必要です。
千葉県の物品・委託等の入札参加資格要件として、以下に該当する人物は入札に参加できません。
- 契約締結能力がない(成年被後見人、被保佐人等)
- 破産後、復権を得ない者
- 暴力団員関係者等
- 営業の許認可が必要な事業で許認可を受けていない者
このほかにも、地方自治法施行令第167条の4第2項に該当する、税金を滞納しているなどの場合は、入札参加要件不適格とされるおそれがあります。
仮に審査を通過して入札参加資格を取得しても、後日これらの不適格要件が申請時にあったと分かれば入札参加資格が取り消しとなる可能性もあります。そのため、普段から健全な事業経営を意識しなくてはなりません。
千葉県の基本的な入札の流れと入札参加時のチェックポイント
ここでは、千葉県の入札における基本的な流れを紹介します。入札するにあたって確認したいポイントも説明しているので、入札の参加を検討している方はぜひ参考にしてください。
1.入札参加資格の有無を確認する
入札の参加には入札参加資格が必要です。入札参加資格には有効期限があるため、期限が切れていないか確認しましょう。もし有効期限があとわずかのときは、更新申請をしなければなりません。
2.入札したい案件を探す
入札参加資格を満たしたら、次は案件の確認です。案件は「ちば電子調達システム」や各自治体のWebサイトなどで案内されます。
案件によっては、個別の入札参加資格が要求される、地域が限定されている場合があります。なかには決まった等級でないと応募できない案件も存在するため、詳細をしっかりと確認しましょう。
3.スケジュールに無理がないか確かめる
応募可能な案件を見つけたら、次は応募期間や日程などスケジュールを確認します。応募締切と自社のスケジュールを照らし合わせ、問題ないかを確かめます。仕様書が手渡しの場合は、先方まで受け取りに行く時間も必要です。
書類や資料などの提出物があるなら、書類の作成にかかる時間も含めて考えなくてはなりません。案件のなかにはプレゼンの実施や説明会への参加を求められるものもあります。できる限り余裕をもったスケジュールを心がけましょう。
トラブル防止と自社の発展には法律を遵守する意識が大切
入札へ参加するにあたって、法律を守る意識は非常に重要です。法の遵守が社会規範的行動になるのはもちろん、無用のトラブルから自社を守る結果につながります。
入札は、独占禁止法により談合の規制が設けられています。談合が規制されないと、市場の公平性や公正性が妨げられ、社会全体の損害につながってしまうためです。
談合には罰則が定められており、公正取引委員会による排除措置命令や課徴金納付命令などの行政処分が実施されます。
さらに該当の談合が検察や警察により刑事事件として捜査・立件された場合は、刑事罰の対象です。談合を行った本人に「5年以下の懲役または500万円以下の罰金」、所属する法人・団体に「5億円以下の罰金」が科されます。
千葉県の入札はアールエス行政書士事務所にお任せください
入札参加資格の取得は複雑で難解なため、専門家に頼むのがいちばんです。細分化された膨大なマニュアルを一つひとつ読んで理解するのは一般的にハードルが高いためです。
そのうえ、万が一提出書類に不備がみつかると、場合によっては入札参加資格の審査に通らない可能性も出てきます。
千葉県で入札参加資格を取得するなら、入札参加資格申請に強みを持つアールエス行政書士事務所にお任せください。
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お問い合わせ
入札参加資格の申請には、必要な書類の準備や記入、注意事項、期限など気をつけなければいけないことが多くあります。申請手続きに慣れていないと、通常業務と並行して行うのは大変です。
「業務に影響を出したくない」と入札参加資格の取得に躊躇している方は、下記フォームよりアールエス行政書士事務所に一度ご相談ください。
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